2005年07月06日

ぼっけえ、きょうてえ

遅ればせながら、岩井志麻子さんの「ぼっけえ、きょうてえ」読みました。
第6回日本ホラー小説大賞受賞作。おお、すごい。
おしまいに審査員の皆様のコメントみたいなものが載ってるのですが、皆様例外なく「とても怖かった」とおっしゃってます。

ですが……。

ごめん。じぇんじぇんきょうてえくなかったです。がっくり。
期待しすぎたのかなあ。

岡山の遊郭で女郎が客に身の上話を語る、という内容なのです。
女郎の語り口は文句無くすごかったです。方言の威力とか、構成とか。このテクニックはすごい。
おかげで多少はぞくぞくしたのですが、あんまり怖い感じはありませんでした。
それよりも背景が陰惨というか真っ暗というか希望なんて一欠片も無い絶望だけというか、もーこんな陰気な村に生まれたら絶対家出しますわ私。でなきゃ自殺しそう。
ほんっと読んでて気が滅入りました。文章が達者なだけに余計に暗くなっちまう。

表題作だけにしとけばよかったのに、つい意地になって残り3編も読んでしまいましたが陰惨なのは同じでしたよ……。とほほほほ。
しかも、読み終わって気がついたけど、
これ、もしかしてすんげー胎教に悪いんじゃ……?

子潰し婆なんてものが出てくるし。←こんなもんが出てきた時点で気づけや自分
なんかもー、とにかく暗い話ばっかりだし。
とりあえず、妊婦さんにはお勧めできない本です。(ああ、手遅れ……。)

それにしても、なんでこんなに怖くないんだろ。
同じホラー小説大賞受賞作でも、「黒い家」にはマジで震撼したし、「パラサイト・イヴ」は怖いわ感動するわ高度なテクニックにくらくらするわだったし、ホラー大賞じゃないけど「リング」はもーーーーほんっとーーーに怖くて怖くて思わず真夜中に友達に電話してしまうくらいだったのに。

やっぱり、この本の前に立花晶の「サディスティック19」を読んじゃったせいかもしれない。
(注:妖怪だのシュメールだのわけのわかんない物がいっぱい出てくるギャグマンガで、読むと油すましに親しみを覚えてしまったりオカルトな展開がギャグに思えてしまうという効果がある。人面疽も出てくる。)
posted by ふぁず at 02:31| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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